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2005年 09月 09日
ワーキングガール・ウォーズ
柴田 よしき / 新潮社 スコア選択: ★★★★ 本物の女らしさってのは、女としてのプライドを簡単に譲らないことなのよ。……あたしにはあたしのプライドがあるの。そしてあたしは、それを守るためだったら、他のなんだって犠牲にするのよ《本文276》」 ----------------------------------------------------------------- 37歳女性、入社15年目、独身バツなし。 ついでに恋人・人望ともにナシ……。 ですが、それが何か? 働く女の本音と弱音をリアルに描いた 本格「負け犬」小説、誕生! 《単行本帯より》 ----------------------------------------------------------------- 最近どうも柴田よしきが好きだ。 私は翔子のようなキャリアウーマンではないし、愛美のように一人で外国で暮らすこともできない。強いて言えば嶺奈に一番近いのだろうか。 この話にはさまざまな女が登場する。自分の後に続くひとのために必死になって道を作っている女や、その道を壊そうとする女、道なんか関係ないと適当にやってる女もいる。 でも、その女にはそれぞれのプライドがあるのだろうな。そんなことを思った。 結局、矮小なことを考える人間は男であれ女であれ、同じ割合でいるってことだ。(本文244) 私は社会的には成功していない。地位も権力もないし、正社員ですらない。でも、矮小な人間にはなりたくない。そんなことを思った。 私には私のプライドがある。何?と聞かれても答えられないけれど、でもそれは確かにある。 譲れないものは、確かにあるのだ。
by sya_sya
| 2005-09-09 20:11
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